ひとりひとりが
自分の役割の価値を認識する
カスタマーに対して出した価値が数字でわかる体制
管理会計の1つである部門別採算管理を導入。社内取引や費用の負担に関するルールを定め、各部門が密に連携し、街全体で進化する体制を構築。部門ごとの価値を定量化し、利益を合理的に分配。
それにより、自分自身が出している価値を把握し、「なんとなく活動する」ことから脱却して、街全体として価値のある活動を行うという意識を養う。
導入している会計システム
「管理会計」と「部門別採算管理」という仕組みを通して、個人・チーム・街全体が出した価値が、常に明確になります。

管理会計
街の全員が参加できる会計の仕組み
管理会計は、街の運営に活かすために作成する、街全体向けの会計です。管理会計の情報をもとに、街の状況の分析を行ったり、各施策を打つことができます。単にお金を管理するための仕組みではなく、街全体の運営をより良く行う役立つために導入される仕組みです。

目的:活動改善

タイプ:攻め&スピード

報告単位:部門別

部門別採算管理
部門ごとに出した価値を可視化する仕組み
部門別採算制は、街のDomain(部門)毎の損益を明らかにする仕組みです。Domain(部門)毎の採算が明らかになることにより、街の問題箇所の特定ができるようになり、各部門長の責任を明確にすることができます。また、各部門長に対して結果が「見える化」することで、改善への動機付けに繋げることができます。

価値の可視化

問題箇所の特定

改善への動機
メンバーの声
会計体制は、街のメンバーによって立案・運営されている施策です。ここでは、会計体制を担うメンバーの思いを紹介します。
資金によって暮らしやすい街づくりを
JISSEN-chiではひとりひとりが個人営業主としてお店を開いており、独立しているように見えますが、お互いにサービスを享受し合う相互互助の関係により、ひとりひとりが暮らしやすい街づくりを実現しています。しかし、普段別々に活動しているため、サービスの生産者と消費者の2つの顔を持っている意識が薄れてしまいがちです。この問題を解決するきっかけが部門別採算制度であると知り、興味を抱き、管理会計チームに参加しました。部門別採算制度の導入によって街の住民の存在をより実感できるような体制を整えたいです。個人のパフォーマンスや相互互助の関係といった一見目に見えないものを資金という媒体によって可視化し、ひとりひとりが暮らしやすい街を作っていけるようにこれから取り組んでいきます!
ワクワクする管理会計を
皆さんが管理会計と聞いて、真っ先に思い浮かべるのは社内の細かいお金の動きを管理する仕事だと思います。ところがどっこい、JISSEN-chiの管理会計はそういったお堅い業務だけではありません。僕たちが今、取り組んでいるチャレンジの一つとして“個人の成長、価値を管理会計する”というものがあります。これは個人個人がJISSEN-chiの街でそれぞれのやりたいことを、どのくらい、いわば、眩しいパッションを燃やせているのかを可視化するという、インフラ型組織ならではの試みです。その可視化された一人一人のデータから、どのようにしたら、特定の個人の価値、情熱を街で最大限活かすことができるのか、そういったことを共に考えられる組織体制を管理会計チームでも構築しています。抽象的な感情論を展開しましたが、街にいるみんなが違ったそれぞれの価値を生み出し、その価値を十分に輝かせられる手助けができるように努めて参ります。
運用プロセス
3ヶ月ごとに、どんなメンバーでも予算申請・報告ができる仕組みを整えています。

3ヶ月に1回行われる目標設定のタイミングにて予算申請
JISSEN-chi では、3ヶ月に1回目標を見直して、再設定を行います。その際に、前回立てた目標と現状を整理するのに合わせて、収支の精査を行います。またそれらの情報を元に次の3ヶ月の行動計画や予算計画を策定します。そこで予算が必要なチームは、指定のフォーマットを利用して予算申請を行います。

予算決議MTG用の資料作成
予算申請後、問題なければ予算申請をした全てのチームが集まる予算決議会議用の資料を作成します。収支や会計の知識がなくても、管理会計を担当しているチームメンバーが1チームにつき1人担当者としてついてくれるので、問題なく資料を作成することができます。
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予算決議会議
予算申請をした全てのチームが集まる会議です。JISSEN-chi の代表や管理会計を担当するチームメンバーに予算の必要性をピッチします。予算を増やせるチームもあれば、減るチーム、そして予算がなくなるチームもあります。経営指針7箇条などを策定し、経営の意思決定基準を揃えているため、会議後に各チームは振り返りを行います。

予算振込、進捗・予算状況の報告
無事に予算決議会議にて予算承認が降りたチームには、予算が振り込まれます。そして申請した目的に合わせて投資します。毎月、プロジェクトの進捗状況に合わせて予算申請を行ったチームは予算の状況も報告します。
管理会計チームが考える次の挑戦
どのチームも管理会計を理解し、運用できる状態になり次第、次の挑戦をするつもりです。それは、「社内通貨の導入」です。半導体製造装置メーカーであるディスコ様が導入している社内通貨「Will」の体制をJISSEN-chiで整え、より一層ひとりひとりの成長を後押ししたいと思っています。
やつづかえり. “指示しない上司、仕事を選ぶ部下。社内通貨が実現した徹底的なボトムアップ組織”. Yahoo! JAPAN ニュース.
https://news.yahoo.co.jp/byline/yatsuzukaeri/20171222-00079560/
(参照 2021-04-29)